「前に」という過去の意味を表す
”before”と”ago”ですが、
あなたはこの2つの違いが明確にわかりますか?
もしかすると、
”before”の後には「文」がきて(例:before I do)
「時間」の後には”ago”がくる(例:an hour ago)
などと覚えている人もいるかもしれません。
しかし実際の英文を見ると、
「時間」の後に”before”がくることもあり
”ago”の後に「文」が続くこともあります。
ではこれらの違いはいったい何でしょうか?
当記事は、”before”と”ago”の違いを
詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
結論から言うと、
before
→正確な時間を言わないときの「前」
ago
→正確な時間を言うときの「前」
です。
※はじめに私の経歴
私はアメリカ、フィリピン、オーストラリアに1年間留学し、
オーストラリアでは仕事を経験。
TOEICは930点持っています。

今はブログやツイッターを軸に、
留学で培った経験を発信しています。
上の情報が当記事の
信頼担保になってくれると幸いです。
「before」の意味

”before”の意味は
正確な時間を言わないときの「前」です。
例えば
I have met him before
(前に彼に会ったことがある)
と言うとき、彼にいつ会ったのか
正確に言ってないですよね。
「1ヵ月前?1年前?10年前?」
となるはずです。
他にも
I played a game before my mother came back
(母親が帰る前、私は家でゲームをしていた)
と言うとき、ゲームを何時にしていたのか
正確に言っていません。
「10分前?30分前?1時間前?」
となるはずです。
このように、
正確な時間を言ってないときは
「before」を使います。
他の例:
Have you been to America before?
(前にアメリカに行ったことがありますか?)
I have played soccer before
(前にサッカーをしたことがある)
She has used the machine before
(彼女は前にその機械を使ったことがある)
「前にアメリカに行ったことがありますか?」は
相手がいつアメリカに行ったのか
質問してる人が正確にわかっていません。
「前にサッカーをしたことがある」は
いつサッカーをしたのか正確に言っていません。
「彼女は前にその機械を使ったことがある」は
彼女がいつその機械を使ったのか
正確に言っていません。
こういった、
正確な時間を言ってないときは
「before」を使いましょう。
「ago」の意味

”ago”の意味は
正確にいつかわかっている「前」です。
例えば
I went shopping 3 days ago
(3日前に買い物に行った)
と言うとき、
”3日前”と言ってるということは
正確にいつ行ったかわかってますよね。
他にも
I moved here a year ago
(1年前にここに引っ越した)
と言うとき、”1年前”と言っているので
正確にいつ引っ越したかわかってます。
このように、
正確にどのくらい「前」なのか
わかるときは”ago”を使います。
他の例:
I played tennis a week ago
(1週間前にテニスをした)
We broke up 2 months ago
(2ヶ月前に別れた)
He bought his house 10 years ago
(彼は10年前に家を買った)
「1週間前にテニスをした」は
1週間という正確な数字を言っています。
「2ヵ月前に別れた」は
2ヵ月という正確な数字を言っています。
「10年前に家を買った」は
10年前という正確な数字を言っています。
このように、
正確にどのくらい「前」なのか
わかるときは”ago”を使いましょう。
「before」と「ago」の違い

”before”と”ago”の違いは
before
→正確にいつかわからない「前」
ago
→正確にいつかわかっている「前」
です。
と言っても、
「before」と「ago」の違いが
まだあいまいな方もいるかもしれませんので、
この2つの違いをもう少し深掘りして
解説していきます。
たぶん、今までの説明では
「10年前に家を買った」で”ago”を使っているけど、
「10年前って正確な数字じゃなくない?」
と疑問に思う人もいるでしょう。
しかし大事なのはその数字ではなく、
話している人が「どのぐらい前」というのを
頭の中で認識しているかどうかです。
例えば、”before”の場合は
どのくらい前というのが
全く想像ついていません。
Have you been to America before?
(前にアメリカに行ったことがありますか?)
I have played soccer before
(前にサッカーをしたことがある)
She has used the machine before
(彼女は前にその機械を使ったことがある)
どのくらい前というのが
全く想像ついてないですよね。
一方で、”ago”が使われている文は
どのくらい前というのが想像ついてます。
I played tennis a week ago
(1週間にテニスをした)
We broke up 2 months ago
(2ヶ月前に別れた)
He bought his house 10 years ago
(彼は10年前に家を買った)
どのくらい前というのが
簡単に想像ついてますよね。
正確に「数字」を言ってる時点で、
どのくらい前というのが想像ついてると
判断することができるでしょう。
まとめ

「before」と「ago」の違いを
おさらいすると、
before
→正確にいつかわからない「前」
(どのくらい前というのが全く想像つかない)
ago
→正確にいつかわかっている「前」
(どのくらい前というのが想像つく)
でした。
↑これらは全部「副詞」としての使い方。
また、”before”は「前置詞」として使うとき
She will go home before 9pm
(彼女は21時前に家に帰るでしょう)Please get to work 10 minutes before the meeting
(会議の10分前には仕事場に着いてください)
のように「未来」の文や
正確な時間と共に使うことができることも
併せて覚えておきましょう。
これで「before」と「ago」の
違いや使い分けは以上になります。
ご覧くださりありがとうございました。
もし、何か質問などあれば
気軽にツイッターに質問してください。
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